自制心・自分に厳しい

概要
自制心の相談をおこなっています。
自分自身に接する態度がとても厳しい、これを自己厳格などと呼んでいます。
たとえば、「頑張らないといけない」「自分を向上させないといけない」といった努力傾向や、「我慢をしないといけない」といった抑制傾向、「自立しなければいけない」「人に頼っていけない」といった独立傾向など、自分を厳しく律することが自然になってしまっている状態です。
常に自分を緊迫させ無理をさせているので、人によっては心身症状や精神症状が出ている場合があります。たとえば気管支炎喘息、じんましん、腰痛、潰瘍、抑うつ症などです。

種類
種類としては下記のものが代表的です。
自己厳格・自己規範・自己抑制・自己批判・自己非難・自己懲罰


自己抑制

概要
自分を抑えてしまうことを「自己抑制」とか「自己抑止」などと呼んだりします。この「自己抑制」があまりにも強いと、自分に重荷を課したり、大変なことを進んでおこなったりするなど厳しく自分を律してしまいます。

抑制が強すぎると
世の中では「自己抑制力」が強いことが尊重されます。すなわち感情を表に出さないことが大人とされます。しかし「自己抑制力」が強いことは良いとは限りません。あまりにも「自己抑制力」が強すぎると、その反動が出てしまうからです。


自己批判

概要
自分自身に対する批判を「自己批判」などと呼びます。
自分に対する批判が強い場合、それは自分が自身を受け入れられないからです。自身を認めないので自己批判をするのです。つまり、ありのままの自分では納得できないということです。それで自分をまだまだダメな人間だと評価します。


自己非難

概要
自分自身に対する非難を「自己非難」などと呼びます。
欲望・欲求を禁じる意志があまりにも強大になっている状態です。
やりたいことやしたいことを自らに禁じて我慢するだけにとどまらず、そういう欲望や欲求が出てくる自分を非難する状態のことです。
「私は楽しんではいけない」「幸せになろうとする私は悪い人間だ」「能天気に生きている私を許さない」などといったように自分自身を厳しく叩きます。

他人への厳しい要求
自分に厳しすぎる生き方をしていると当然、知らず知らずのうちに、相手にも同じ厳しさを要求していることが見られます。たとえば「あなたも頑張るべき」とか、「努力しない人はダメな人」というような傾向が出てきてしまいます。つまり自分への要求がいつの間にか相手にも要求するようになってしまいます。