共依存

概要
「共依存」とは自分に依存してくる人を世話することで自分の心理的欲求を満たそうとすることです。お互いが相手を通して、寂しさ・虚しさ・つらさなどを満たそうとするために、いつも一緒にいないと気が済まない(束縛)とか、自分をわかってくれないと気が済まないとか(固執・執着)、相手を自分のものにしたく(支配)なります。そのため、DV(暴力)や不倫に発展したり、共倒れを起こしたりすることがあります。


理解を深めるために

理解を超えた依存
「相手を(心理的に)助けていること」が自分の生きがいになっていて、それをお互いにやっている場合、それを“共依存”と呼んでいます。自分が相手、たとえは恋人や子どもを助けているんだという意識が、自分の存在価値を生み出してくれるので、そこにしがみついてしまう状態です。相手に尽くし助けることが生きがいですから、相手が自立したり、一人で生活できてしまうことには耐えられません。相手が心理的に自立してしまうと、助ける相手がいなくなるので、一人ぼっちになったような感覚に襲われるからです。
それならば、お互い仲が良いかというとそんなことはなくて、お互いが「助けている」という意識をもっているために、相手の心のなかに侵入しすぎているので喧嘩が絶えません。喧嘩も多いけど離れることもできないという状態です。


DV(暴力)

依存と暴力
暴力を受けても、「あの人(あの子)は根はいい人(子)なのだ」と思い込んでいたり、「自分がしっかりしていないからダメなのだ」と感じて、相手に尽くしたり頑張り続けてしまい、暴力やわがままをひたすら我慢しつづけていることが、共依存には見られます。
そのためひどい目に遭っているにもかかわらず、「でも、あれだけ私のことを想ってくれる人もいない」と言われることもしばしばです。そのため、ひどい状況になるまで、暴力を振るう、振るわれる関係が続いたりします。


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