恋人から嫌われる不安(見離される恐怖)

概要
恋愛における「嫌われる不安」「見離される恐怖」は、恋人(彼氏・彼女)が自分を嫌いになって離れていってしまうのではないか、という「見捨てられる不安」のことです。
いまは自分と一緒にいるけれども、自分以外の誰かを好きになって、結局は一人ぼっちになってしまうのではないかという不安です。その不安や恐怖のために、相手に好まれるようにお膳立てしたり、相手に尽くしたり、自分の気持ちを我慢して相手の好みや調子に合わせたりします。
一方で、極度の不安から相手にきつい言葉を放ったり、悪態をついたり、相手の愛情を何度も試したり確認したりすることが起こります。
また、相手から別れを告げられてショックを受けないように、自分から恋人を切ったり別れたりすることもあります。


しがみつき

不安反応
嫌われる不安は「しがみつき」という行為をひき起こします。恋人と別れてしまわないように、相手と心理的にも肉体的にも一体になっていようとする行為です。


嫉妬と束縛

嫉妬と焼きもち
嫌われる不安がありますと嫉妬や焼きもちの気持ちが強く出るようになります。嫉妬や焼きもちというのは誰にでも起こる感情ですが、それが過剰に生じてくる状態です。そうすると心が苦しくなるために、その苦しさから相手に暴言やひどいことを言ったり、攻撃的になったり、無茶苦茶な行為をしてしまう場合があります。相手がどれだけ自分のことを愛しているか不安で耐えられないからです。そして後から悪いことをしたと感じて自責感に苦しんだりします。また相手と連絡がとれなくなると、自暴自棄に陥ったりしてしまう場合もあります。

束縛
不安は「束縛」を引き起こします。恋人を自分のものだけにしておきたいという気持ちが強くなりますから。相手のことをすべて知りたい、相手の行動をすべて把握したいとなりがちで、恋人がどこで何をしているかを知りたいという気持ちが強くなればなるほど相手を支配する欲も強くなります。相手の行動を制限したり行動をチェックしたりして相手を束縛してしまいます。