抑うつ症

概要
抑うつ(神経)症とは気分が落ち込んで死にたくなったり、憂うつで気持ちがふさぎこんでいる状態です。答えが出ないことをずっと考え続けて頭が混乱したり疲弊していることがほとんどです。
また、気分の波がひどく上下して世の中の人や物がどうしようもなく感じたり、またバカらしく感じたりします。情緒は不安定でイライラしたり攻撃的になったりと自分の感情を制御することができなくなりがちです。

水準
以下の図でいうと神経症水準にあたります。

  


身体症状
抑うつ症は免疫力を低下させ、抵抗力を下げることがみられます。そのため、たとえば風邪をひきやすくなったり、めまいや頭痛や腰痛などの痛み、気管支喘息やのどの痛み、癌や胃炎や大腸炎、吐き気など様々な症状を引き起こしたりします。


メカニズム

症状形成の要因
性格や資質としての要因には「もっと頑張らなければいけない」と自分を鼓舞する傾向があり、努力のしすぎ、頑張りすぎ、神経の使いすぎ、人のために尽くしすぎ、など自分の本当の気持ちを押し殺してやり続ける傾向がみられます。


類似症状

うつ病との違い
抑うつ症は「うつ病」と一緒にされがちですが成り立ちが違います。うつ病は秩序の乱れや喪失体験によって活力が出ない状態であり、抑うつ症はつらい状況や状態を頑張りすぎ踏ん張りすぎて気分が低下状態になっているものです。
抑うつ症では、人と会いたいという気持ちもありますし、仕事も遊びもやる気があります。
 ◇ 抑うつ症 = 頑張りすぎ踏ん張りすぎ等による気分の低下
 ◇ うつ病 = 秩序の乱れや喪失体験による活力の低下