知覚過敏(感覚過敏)

概要
知覚過敏(感覚過敏)とは、自身のまわりの状況や状態(音や映像など)が自分に飛び込んできて(自分を侵襲する感じがして)、処理しきれずに圧倒されてしまう状態です。
一般人には不快と感じられない程度の刺激を不快に感じるような状態で、そのためイライラしやすく、容易に怒り出したり、人の指示に従わなかったりして、周りの人には問題行動として映ります。
子どもの場合は、対処しきれずにパニックに陥る場合もあります。
周りの音や匂いの刺激に支配されてしまう場合には、人の顔や声、大事な情報や連絡などが目や耳に入らなくなります。
また、人のある種の発音の識別が困難であったり、たくさんの人が同時にしゃべる声や表情に対応するのが困難であったり、またその中から一つを選択して対処することが難しかったりします。

身体の反応
身体反応としては、緊張して食べ物が喉を通らない、吐き気がする、あるいは頭痛やめまい、乗り物などに乗れないなど様々な症状が起こる場合があります。


神経過敏(意識過敏)

概要
神経過敏(意識過敏)あるいは神経質と言われるものがあります。これは神経が実際に過敏になっているのではなくて、過度の緊張状態になっていることを指します。たとえば、人の言動や顔色(声色)が非常に気になる、自身がどう見られているかどう思われているかが非常に気になる等、人の微細な反応でも見逃さないように気を張っている状態をいいます。
それゆえ、ちょっとしたことにビクビクすることになります。
そして、そこから意識や思考が離れなくなります。いったん気になると色々と考えてしまい、過度に不安が生じて精神が不安定になり、他のことが手につかなくなりがちです。周りの人からは気にしすぎ・考えすぎと言われることになりますが、本人にとってはどうにもできないことなのです。意識過敏が起こっていると「過剰なこだわり」も生じることになります。人に対する過敏は対人過敏と呼ばれております。