強迫性パーソナリティ

概要
強迫性パーソナリティは、几帳面、完全思考、徹底的で、黒白をはっきりつけようとする傾向があります。義務観念や責任感が強く、競争心をもって達成することに努力し、ゆとりや遊び心に乏しい。また、あまり感情を出しません。
「こだわり」が強すぎて思考や行動において融通が利かず、「〜するのが正しいこと」と考え、「自分はこうあるべき」という高い目標を越えるべく、自分の身体、感情のコントロールしようと努め、コントロール不能になることをとても怖れます。
我が強く自分の意見を譲らず、相手に対しても「私のように考えるべき」というようになることがあります。
正しく生きることを望み、道徳に反したことや道に外れたことは許せません。また、猜疑心が強く相手を何度も疑ったり、正論を言い続けたり、理屈詰めにしようとするために相手を追い込んでしまったり、相手と喧嘩になってしまうこともあります。


人格傾向

特徴
1. 細かいことに囚われて、本来すべきことがおろそかになる。
2. ちょっとでも失敗するとすべてがダメになったと思って諦めてしまう(完全思考)。
3. くだらないことができず、仕事など効率性や生産性を重んじる。
4. 一つの価値観に凝り固まっていて柔軟に対応できない。
5. 古いものを捨てられない。
6. 自分のやり方に固執し、人に仕事を任せたり一緒に仕事をすることができない。
7. 将来への不安が起るために金銭を使わずに貯める傾向があり、ケチだと思われる時がある。
8. 頑固である。


心身症との関係

概要
強迫性パーソナリティは心身症との関係が深くあります。自分自身を律する力が強いために、葛藤や感情、衝動性を抑え込んでしまい、身体的な症状という形でそれらをあらわします。