処方薬・市販薬の依存

概要
処方薬・市販薬の依存は、少しでも体調や具合が悪かったりするとすぐに薬を飲んで精神的安定を図ろうとし、その行為が自分の意志では止められない状態です。薬を飲まないと精神が不安定になったり、病気がよりひどくなってしまうのではないかと不安に襲われます。
また、病気でもないのに薬を飲むことで心の安定を図ろうとしたり、活力や元気を増幅させようとする依存状態もあります。
薬の万能性や過大な効果を信じている人たちを薬信者とも呼んでいます。

 ◇ パブロンゴールド、新ルルA
 ◇ バファリン、ロキソニン、セデス
 ◇ 第一三共胃腸薬、大正漢方胃腸薬、ガスター10


理解を深める

薬を飲むこと
薬を飲むと安心します。治るような気がします。飲んで数分もたてば治ったような気がします。これは一時的に症状を抑えているからです。しかし、それは治癒とは違います。治癒とは身体の機能が回復することであり、症状が治まることとは同じではありません。
幼いころから「薬を飲むことで健康に戻る、回復する」、「薬を飲むことが治療である」という刷り込みがあるために、薬を飲むことに抵抗感がなくなっていることも問題です。もちろん、薬を飲むことが必要な場合もあります。問題なのは気軽に飲みすぎることです。

身体機能を知る
身体は自ら病気を治す機能をもっています。薬でもって症状を抑えながら、身体がもつ治癒機能を最大限に活かすのであれば、それは効果的な治療になります。しかしながら、薬を飲み続けて、その身体の治癒機能を邪魔しては本末転倒です。身体の治癒機能を回復させるには薬は最小限にとどめるのが理想です。


ご相談例

依存品
処方薬(お医者さんが出すものだから安心だと勘違いしてしまうもの)
市販薬(風邪薬 胃腸薬 頭痛薬、下剤など、症状を治しているわけではないもの))
健康食品(健康になるわけではないのに健康になると信じられているもの)
サプリメント((身体機能が回復するわけでもないのに回復すると信じられているもの)