思春期の精神症状(自己臭恐怖・視線恐怖・醜形恐怖)

概要
思春期においては特異な精神状態になります。通常の意識状態からは考えられないような、理解できないような状態です。それゆえ、そこで独特な症状が生じることがあります。
思春期の精神症状は病気ではなく、自身がこの世に誕生してからつくられてきたものを再構成・再構築し、大人になるための発達成長に伴い出てきている症状です。それは変声期に声変わりをするのと同様です。
尚、思春期は10歳代とは限りません。

例えば
自己臭(体臭)恐怖
視線恐怖
醜形恐怖
体感異常(体の感覚がおかしい、変な感じ)
パニック障害
乗り物に酔いやすい


体験

概要
自身が以下のようなことを体験します。
  @ 「何かが自分から出る」という体験 (自己漏洩症状)
  A それが、他者に影響を及ぼすという体験
  B 影響を受けた他者の気持ちが分かってしまうという体験 (関係妄想)

詳細
上記の3つの体験感覚により、本人が苦しめられます。
これは大きく2つに分けられ、本人が被害的になる状態と本人が加害的になる状態です。
本人が被害的になる状態は、知人から避けられているとか、自分の外見がおかしいので周りの人が笑っていると感じます。本人が加害的になる状態は、自分の体臭が周りの人を不快にさせていると感じたり、自分の視線が相手を嫌な気持ちにさせていると感じたり、自分のブサイクな顔が相手の気分を悪くさせていると感じます。


その他の状態

症例
忌避(きひ)妄想: 自分が他者に不快感を与えるので相手が自分を避ける
排斥妄想: 悪口を言われて嫌われているが、それは自分に原因がある

恐怖症
対人恐怖
会食恐怖  ふれ合い恐怖  雑談恐怖
乗り物恐怖  電車恐怖
唾(つば)恐怖
赤面恐怖、吃音、チック
不潔恐怖
心気症 (自分は病気だと思っている)
長く生きられずに若くして自分は死ぬという観念

強迫症
ダイエット観念(痩せ願望)


悩んでいる方へ

まずご相談ください
自己臭や醜形、目つきで悩んでおられる方の中には整形手術などを受けられる方もいます。しかしながらそれで問題を解決するのは難しいです。問題は精神的心理的なものからきていることが多いですからまずご相談ください。